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100万円の元手を株式投資で2億円に増やした兼業トレーダー・弐億貯男氏。その手法は、目標達成まで17年間にわたり元本を増やし続け、
その間の追加入金ゼロと、堅実! 着実!! 全サラリーマンが実行可能な投資スタイルで2億円を貯めた男が過ごした17年間の軌跡に迫る。

◆17年の“兼業”中長期投資で目標2億円稼ぐまでの道のり

「’02年に株式投資を始めたとき、『’20年までに、サラリーマンの生涯賃金の2億円を稼いで、セミリタイアする!』という目標を立てました」

そう振り返るのは、元金100万円から目標の2億円まで増やした凄腕個人投資家の弐億貯男氏だ。驚くことに、目標を2年近く早い
17年間で達成した上、この間の追加入金が一切なかったという。特筆すべきは、彼は今も日中、会社勤めを続ける兼業トレーダー
ということだろう。ただ、当初は、投資はおろか、ギャンブル経験さえない正真正銘のビギナーだった。

「目標達成のためには年30%ほどの複利が必要なので、今、考えると、とんでもない計画を立てたものです(苦笑)。
そもそも、大学時代はもちろん、社会人になってからも経済に疎かったんです。会社に入って3年目、たまたまニュースを見ていたら、
日経平均がバブル後最安値更新と連日報道していて、『そんなに安いのなら儲かりそうだな』と、証券口座を開設しました。
ギャンブルをしたこともないくせに、なぜか『素人でもできるのでは?』と思ったんです(苦笑)。当時、営業職で忙しく、
『もし億単位で儲かったら、早く仕事を辞めてセミリタイアできるな』なんて考えてました。株式投資は、独学で勉強。初心者向けの
入門書を買って……というレベルでしたね」

◆目標に設定した2億円のもう1つの意味とは?

目標額の2億円には、「サラリーマンの生涯賃金」のほかにも理由があるという。投資初心者とはいえ、弐億氏の堅実な投資スタイルが垣間見える。

「貯金が250万円あったのですが、厳密には、最初の元手は100万円です。当時は結婚前で、今の奥さんから『余裕資金で始めること』
『資金は100万円まで』と言われて、’02 年10月に投資を始めました。その後、’03 年8月から投資の収支を記録し始めて、2億円という目標を
立てました。サラリーマンの生涯賃金だからというのもありますが、2億円のうち1億円を利回り4%の株に投資すれば、不労所得だけで
暮らしていける。残り1億円のうち5000万円を値上がり益狙いの株式投資、5000万円を貯金しておこうかと考えたんです」

◆兼業トレーダーの悩みが今の投資スタイルに結実!

会社勤めを続けながら投資家として歩み始めたが、兼業トレーダーならではの負担を経験することになる。

「投資を始めた当初は、仕事中でも株価の動きが気になって、トイレに駆け込んで携帯電話で相場をチェックする“トイレ・トレーダー”でした(苦笑)。
でも、仕事が忙しくていつもそうはできないし、値動きを見ることができたときに頻繁に売買したのですが、うまくいかなかった……。
パッと見てパッと判断して売買しても、結局、終値で見ると大して儲からないし、手数料も余計にかかる。それだけじゃなく、時間と労力をかけて、
ハラハラドキドキして精神的にも大きな負担になり、全然いいことがなかった。それで、徐々に投資サイクルが延びていったんです。
そもそも、日中に仕事をしながら、デイトレやスイングトレードなんてできません。目標の2億円は達成しましたが、精神の安定のためにも、
会社を辞めることはないでしょうね(苦笑)」

◆最新 弐億氏の運用銘柄ポートフォリオ!

弐億氏の現在の全運用銘柄は下の通り(ポートフォリオは図版参照)だ。

【 弐億氏の現在の全運用銘柄】

●アルテリア(東証一部 4423)
●プレミアグループ(東証一部 7199)
●メタウォーター(東証1部 9551)
●Zホールディングス(東証1部 4689)
●ブリッジ(マザーズ 7039)
●三洋貿易(東証一部 3176)
●SPDRゴールド・シェア(東証 1326)
●ツクイスタッフ(東証JQS 7045)
●オリックス(東証一部 8591)
●サンマルクHD(東証一部 3395)
●コナカ(東証一部 7494)

銘柄数は11と運用額に対して控えめな印象だが、17年間の兼業トレーダー経験から導き出した投資スタイルと言えよう。