新型コロナウイルスをめぐり日本医師会は、医師が保健所にウイルス検査を依頼しても、対応を断られるケースが報告されているとして、全国の実態を調査し、政府と連携して改善に取り組む方針を示しました。

日本医師会の横倉会長らは26日の記者会見で、新型コロナウイルスの検査について、医師が感染が疑われるとして保健所に依頼をしても、人手不足などを理由に対応を断られるケースが報告されていることを明らかにしました。

そのうえで、医師会として全国の実態を調査し、政府とも情報を共有するなど連携し、改善に取り組む方針を示しました。

また、来月を感染拡大を防止する「強化月間」と位置づけ、イベントや集会などを4月以降に延期することや、学校の春休みを前倒しすることなどを呼びかけるとしています。

横倉会長は「医師会を挙げて地域を守る決意で対応に当たっていく。国民の皆さんにも協力を求めたい」と述べました。

一方、政府が25日に決定した基本方針について、横倉会長は「国民の不安が、まだ払拭(ふっしょく)できていない。重症化する人の多くは、基礎疾患のある人や高齢者であることを、より明確にしてもらいたかった」と指摘しました。

2020年2月26日 15時33分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200226/k10012302341000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_005
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200226/K10012302341_2002261524_2002261533_01_03.jpg