東芝の主要子会社「東芝エネルギーシステムズ」に昨春にできた部署は退職を促す「追い出し部屋」だとして、この子会社に勤める男性(51)が9日、
勤め先を相手取って配属の無効などを求める訴えを横浜地裁川崎支部に起こした。男性はIT技術者だったが、配属後は他社の倉庫に出向して箱詰めなどの
不慣れな作業をさせられており、配属と出向は違法な人事権の乱用だと主張している。

 男性はほかに、220万円の損害賠償も求めている。

 訴状などによると、男性は1992年に東芝に入社。おもに原発関連のシステム開発畑を歩み、経営再建に向けた主要事業の分社で2017年にできた
同子会社に移った。東芝が18年11月に5カ年の再建計画を発表すると、その一環で募集が始まった希望退職に応じるように当時の上司らに3回にわたって
促された。拒み続けると、19年4月に新設された「総務部京浜総務部業務センター」に異動になったという。

朝日新聞社
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200309-00000033-asahi-soci