福井県の北陸道 約700台立往生(午前4時) 自衛隊に派遣要請
2021年1月10日 5時25分

福井県内の北陸自動車道では、大雪の影響で、福井インターチェンジから丸岡インターチェンジの間の上下線で、10日午前4時現在、合わせておよそ700台が
立往生しています。

北陸自動車道の下り線は、福井県の武生インターチェンジから福井北インターチェンジの間で通行止めとなっていて、中日本高速道路によりますと、
福井北インターチェンジの出口付近で、積雪のため渋滞していた車両が動けなくなっていて、午前4時現在、およそ300台が立往生しているということです。

さらに、下り線の丸岡インターチェンジ付近でも積雪のため、出口に向かうおよそ290台が動けない状態だということです。

このほか、北陸自動車道では丸岡インターチェンジと福井インターチェンジの間の上り線でも、9日立往生した車の救助が続けられていますが、午前4時現在、
およそ95台が残っているということです。

福井県内での立往生は合わせておよそ700台にのぼり、中日本高速道路は、除雪や出口への誘導など解消に向けた作業を続けているということですが、上下線とも、
現時点で解消の見通しは立っていないということです。

県が自衛隊に災害派遣要請
福井県によりますと、北陸自動車道でおよそ700台の車が立往生するなど、大雪による大規模な被害が出ていることを受けて、県は午前4時、陸上自衛隊に車両の
けん引のほか食糧や燃料の配付を求めて、災害派遣を要請したということです。

立往生の男性「食料も水もなく心配」
北陸自動車道で立往生している車の中にいるという50代の会社員の男性がNHKの電話取材に応じました。

男性は、金沢市から福井市の親戚の家に向かう途中でしたが、9日正午前ごろから車が立往生し、午後9時現在も同じ場所で動けない状態だということです。

男性は
「昼前から車の流れが止まり全く動かない状態が続いています。最初は事故があったと聞いていました。渋滞している車が高速道路から下りようとするものの
雪にはまってしまって動けない状態が続いていると聞きましたが、よく分かりません」
と話していました。

周囲の状況について男性は
「同じように動けない車が前後で少なくとも100台はいるように見えます。雪が降り続いているので、ドライバーたちは時折、車の外に出て雪かきをしています。
全く動く気配がないのでこのままだと車中泊、車から出られない状態が続くのではないかと心配です。食料も水も無く、トイレもありません。雪がふぶいていて
サービスエリアなどにも歩いて行けそうにありません。今は暖房もつけられていますが燃料も減ってきてどうなるのか心配です」
と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210109/k10012806671000.html