0001蚤の市 ★
2021/02/10(水) 06:51:31.64ID:/56a26AR9◆20年度11兆5000億円の「見せ金」演出
政府は2020年度、大規模な経済対策を演出する「見せ金」として空前の11兆5000億円のコロナ対策予備費を積み上げた。政府は大半を使わないまま年度末に国庫へ返納させる算段だったが、緊急事態宣言の延長など予期していなかった感染の再拡大でいまや重要な財源の一つに。飲食店や医療支援のほか、成立したばかりの20年度第3次補正予算で減額したので、残りは2兆6771億円まで減少する。
予備費の額は例年、災害対応など不測の事態に対応するための費用で5000億円が相場だった。「財政出動を求める政治家の声に押されて、予算規模を拡大するために空積みした」と財務省幹部は巨額計上の経緯を振り返る。国会の議決を経ずに政府が使途を決められ恣意的に運用する懸念があるため、予備費の積み増しには批判の声が上がった。
緊急事態宣言の延長を決めた2日の記者会見で、西村康稔経済再生担当相が「予備費がまだあるので、機動的に対策を打っていく」と発言。政府は今後も予備費を切り札として使う構えだ。
◆コロナ病床確保の病院に支援「目詰まり」
一方、予備費から支出しても支援が届いていない現場もある。政府はコロナ患者向けの病床を新たに確保した病院に1床当たり最大1950万円を支給しているが、8日の政府側の国会での説明によると、予算総額約2700億円に対し交付が終わったのはわずか0.3%の約10億円。厚生労働省は各自治体の関連業務が追いついていないことが一因だったと説明するが、こうした支援の「目詰まり」を解消することが急務となっている。
政府は現在審議中の21年度当初予算案でも5兆円の予備費を計上している。予備費のお金は借金である赤字国債から捻出されるので、予備費が膨らめば将来世代の負担増につながる問題もある。継続的な使途のチェックがさらに重要と言えそうだ。
東京新聞 2021年02月10日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/85021