2023-06-22
『財界』 編集部

証券取引等監視委員会は、リスクが高いとされる金融商品「仕組み債」の販売を巡り、千葉銀行と武蔵野銀行、千葉銀傘下のちばぎん証券の3社を行政処分するよう金融庁に勧告した。3社は投資経験のない人に販売したり、「定期預金より有利」などと勧誘したりしていたという。

 背景には日銀の超低金利政策などで融資で利益を出しにくくなった銀行が「高い手数料を目当てにリスク性商品の販売競争に走った」(金融庁幹部)ことがあり、広く地銀界に共通する歪みを反映している。

 問題となったのは他社株転換債(EB)と呼ばれる仕組み債で、元々プロ投資家向けの金融商品。デリバティブ(金融派生商品)を組み込み、株価や為替相場があらかじめ決められた水準(ノックイン価格)に抵触すると、償還時に大幅に元本割れしたり、利益を享受できないまま早期償還されることもある。

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