大阪市は16日、地下鉄など7公営・準公営事業の2016年度決算見込みを発表した。
売上高にあたる収益はバス、水道、中央卸売市場の3事業で減少したが、経費減で中央卸売市場が25年ぶりに経常黒字になり、全事業が経常黒字になった。
当年度損益は中央卸売市場を除き黒字だった。

地下鉄は当年度利益が382億円と15年度よりも8億円増えて最高益。18年度民営化に弾みをつけた。
15年度に黒字転換したバスは料金収受機の除却費が増えて経常利益が46%減り、債務超過額は325億円だった。

水道は給水収益が0.3%減の596億円。12年連続で減少したが、経費削減で増益。港営は埋め立て地売却が47億円に増えたが、破綻した大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)の債務返済25億円が重く、減益だった。

配信 2017/6/17 2:00
日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASJB16H4X_W7A610C1LKA000/