秋田市内の高校の運動会で披露されたピラミッド=1985年(嘉藤さん提供)
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運動会や学習発表会などの学校行事で親しまれてきた組み体操。全国で事故が相次ぎ、秋田県内でも実施に慎重な姿勢を見せる学校が出てきた。安全対策に力を入れた上で継続する学校もある。

県教育庁の調査によると、2015年度に県内で組み体操を行ったのは、小学校が全212校中63校、中学校は同117校中17校だった。事故やけがは報告されていない。

本年度、小中学校が1校ずつ実行した秋田市では、市教育委員会が小中学校などに組み体操での事故防止の徹底を呼び掛ける通知を出している。国が定める学習指導要領には組み体操に関する記載はなく、最終的な導入の判断は各校に任せているという。

同市の岩見三内中学校は、少子化のため生徒が年々減っており、14年度から人数に応じてできる組み体操を運動会に取り入れた。16年度は、5段のピラミッドを成功させることができ、盛り上がったという。

安全面にも配慮している。本年度は生徒の体格や体力を考慮し、ピラミッドを4段に減らした。演技の時はマットを敷き、3、4人の教員がサポートするなどして安全確保を図った。大山裕教頭は「年によって生徒の体格などの条件が変わってくる。あくまでも安全を優先して進めたい」と話す。

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配信 2017年8月8日 14時44分
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