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 徳島県鳴門市の徳島自動車道で25日夕、大型トラックに追突されたマイクロバスの高校生ら2人が死亡、14人が重軽傷を負った事故で、追突したとみられる地点よりも手前の路面に、ブレーキ痕が残っていないことが捜査関係者への取材でわかった。トラックの運転手が衝突直前までブレーキを踏んでいなかった可能性があるとみて調べる。

 県警によると、トラックを運転していた運送会社「東西物流」(松山市)の菊池誉司容疑者(50)=自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)容疑で現行犯逮捕=は容疑を認めている。菊池容疑者に持病はなく、アルコールも検出されていないという。

 現場には、トラックのタイヤの痕跡が残っているが、捜査関係者によると、トラックがバスに追突した後にブレーキをかけたか、衝撃でタイヤの回転が止まって路面とこすれてできた痕とみられるという。

 県警高速隊などによると、現場は、片側1車線で車線の幅は4・2メートル。ゆるく左にカーブしているが、見通しは良いという。事故当時、徳島県内の高校生ら15人を乗せたマイクロバスは車線左側の路肩(幅6・1メートル)に停車していた。死亡した岡本勉運転手(30)は事故前、車両のトラブルで路肩に止まっている、とバス会社に報告していた。ただ、捜査関係者によると、故障時に路上に置く停止表示板や故障を知らせる発炎筒は、現場では見つかっていないという。

 現場の状況や目撃情報などから…

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