1月14日 4時24分

フランスの動物園で、去年、初めて誕生したジャイアントパンダの赤ちゃんが13日、一般に公開され、多くの観光客などでにぎわいました。
フランス中部のボーバル動物園では去年8月、中国から借り受けているジャイアントパンダに初めて赤ちゃんが生まれました。生まれたのはオスで先月、中国語で、「夢がかなう」という意味の「ユエンモン(円夢)」と名付けられました。

生まれたときは、体重がわずか142グラムだったユエンモンは、生後5か月を過ぎた今では、11キロあまりと、順調に成長し、13日からは、一般公開が始まりました。

フランスで初めてとなるジャイアントパンダの赤ちゃんを一目見ようと、公開初日の動物園は大勢の観光客などでにぎわいました。動物園では一般公開に向けてユエンモンを環境に慣らすため、10日ほど前から公開スペースに移して準備を進めていて、ユエンモンは、元気に歩き回ったり、母親に甘えたりしていました。

フランスがパンダを借り受けているのは、中国が貴重なパンダを外国に貸し出すことで友好を深める「パンダ外交」の一環です。これに対して、フランスのマクロン大統領は先週、中国を初めて訪問した際、習近平国家主席に馬1頭を寄贈し、これがフランスの「馬外交」だと関心を集めていて、両国にとっては、友好関係を広く印象づけたい思惑もあるものとみられます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180114/k10011288501000.html
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