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2月8日 18時40分
佐賀県の住宅に陸上自衛隊のヘリコプターが墜落した事故で、回転翼を機体につなぎ止めるメインローターヘッドと呼ばれる部品が大きく壊れた状態で墜落現場から回収されました。この部品の一部は墜落現場から離れた場所でも見つかっていることから、自衛隊は、部品が空中で分解した可能性もあると見て調べています。


今月5日、佐賀県神埼市の住宅に陸上自衛隊のヘリコプターが墜落して炎上した事故では、乗員2人が死亡し、当時、住宅にいて逃げ出した小学生の女の子が足を打撲するけがをしました。

墜落現場では8日も100人余りの隊員が機体の回収を進めていて、プロペラのように回転する翼を機体につなぎ止めるメインローターヘッドと呼ばれる部品を重機でつり上げ回収しました。

4枚のメインローターをつなぎ止めるため、この部品には本来4つの突起がありますが、回収された部品からは突起の一部がなくなっています。

また、墜落現場から東におよそ500メートル離れた場所で、この部品の一部がメインローターの根元に装着された状態で見つかっています。

事故機のメインローターが飛行中に脱落したという目撃情報もあることから、自衛隊は、部品が空中で分解した可能性もあると見て調べています。

女の子の父親「自衛隊への不信感がある」

けがをした小学生の女の子の父親は警察を通じてコメントを発表し、「娘は、けがのほうは回復に向かっていますが、大きな音には敏感になっており、怖いと言って恐怖心を持っています」としたうえで、「なぜ試験飛行で小学校や幼稚園、住宅があるような場所を飛行したのか、自衛隊への不信感があります」としています。

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