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3月1日 6時02分
アメリカ、フロリダ州の高校で起きた銃の乱射事件を受け、アメリカの大手スポーツ用品店が、殺傷能力の高いタイプのライフル銃の販売をやめることを発表し、こうした動きが広がりを見せるのか注目されます。

アメリカでは、先月起きたフロリダ州の高校で生徒など17人が死亡した銃の乱射事件を受け、銃規制に反対するNRA=全米ライフル協会と距離を置く企業が増えるなど、銃規制を求める世論が高まりを見せています。

こうした中、大手スポーツ用品店で、銃器の販売も行っている「ディックス」は28日、声明を発表し、事件で使われたものを含む殺傷能力の高いタイプのライフル銃の販売をやめることを発表しました。

また21歳未満には銃器を売らないことや、通常よりも多くの銃弾が入る弾倉の販売も行わないことなども決定したとしたうえで、政治家に対し同様の措置を取るための法律を制定するよう求めています。

ディックスのスタックCEOはABCテレビに出演し、「自分も銃を持ち、銃を持つ憲法上の権利は断固として支持するが、殺傷能力の高い銃による事件を見て、関係者にはなりたくないと思い、決めた」と述べました。

殺傷能力の高いライフル銃は、多くの乱射事件で使用されてきただけに、こうした企業の動きが広がりを見せ、規制強化につながるのか注目されます。