九州新幹線長崎ルート(博多―長崎)を巡り、佐賀県の山口祥義知事は11日の与党検討委員会に出席し、全線フル規格での整備に反対する意向を伝えた。長崎県や、運行主体となるJR九州はフル規格を要望しており、意見が分かれた。

 山口知事は検討委で、フル規格は佐賀県の財政負担が多額に上るとして「受け入れられない」と表明。終了後、「県民の負担感を考えるとフル規格は現実的ではない。県民が納得する計画であるかどうかが重要だ」と強調した。

 与党はフル規格のほか、在来線を改良するミニ新幹線方式も検討。国と佐賀、長崎両県の財政負担の在り方を含めて、夏までに方向性をまとめる。

2018/5/11 10:16
共同通信
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