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イラン大統領「制裁発動 米は世界を敵に回す」
2018年8月7日 6時39分トランプ大統領

アメリカのトランプ政権がイランに対する経済制裁を発動させることについて、イランのロウハニ大統領は、制裁には多くの国が反対しており、アメリカは国際社会を敵に回すことになると強調し、アメリカをけん制しました。

アメリカのトランプ政権はイラン核合意からの離脱に伴い、アメリカ東部時間の7日未明(日本時間7日午後)から、イランの自動車や鉄鋼製品などの分野に対して制裁を発動させます。

これを前に、イランのロウハニ大統領は6日、国営テレビに出演し、トランプ政権が制裁を発動することに対し、ロシアや中国だけでなく、ヨーロッパ諸国も反対しているとして、多くの国がイランの側にあると強調しました。

そのうえで「制裁の発動でアメリカはイランだけでなく、世界と対立することになる。後悔するだろう」と述べ、一方的に制裁を発動させるアメリカをけん制しました。

また、トランプ大統領が首脳会談を呼びかけていることについては「話し合いたいというならば、まずは刺したナイフを抜き、しまわねばならない。交渉のテーブルに着くのはそれからだ」と述べ、制裁を解除するなど敵対的な行動を止めることが先決だとの考えを示しました。

そして、イランがアメリカと信頼関係を構築するには、アメリカが核合意に復帰することが重要だと述べて、トランプ政権に合意の枠組みに戻るよう促しました。