2018年08月23日 06時00分 西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/sp/nnp/national/article/443458/
https://www.nishinippon.co.jp/import/national/20180823/201808230002_000.jpg
人工知能(AI)が回答する熊本県の子育て相談システムの試験画面

 熊本県は22日、無料通信アプリLINE(ライン)を通じ、子育てに関する質問に人工知能(AI)が回答する相談システムを来年度にも導入すると発表した。24時間対応できることが特徴。県によると、同様のシステムは東京都渋谷区に次いで2例目で、都道府県単位では全国初という。

 名称は「聞きなっせAI くまもとの子育て」。県内在住の乳幼児を持つ親の利用を想定し、ラインの公式アカウントに登録すれば無料で利用できる。質問を入力すると約2秒でAIが回答する仕組み。県内の全45市町村や子育て支援団体などの協力を得て、子どもの不調時の対応や自治体の支援策について約3900件の想定問答を用意した。

 事業費は約450万円で、渋谷区のシステムも手がけたアルベルト社(東京)が開発。本年度内に熊本県内の企業など150社の従業員を対象に実証試験を行い、回答の不足などを修正する。県は「インターネットでは情報の取捨選択が必要になるが、このシステムでは最適な回答がすぐに出る。子育て世代に安心を届けたい」としている。

=2018/08/23付 西日本新聞朝刊=