この工場は、バイオ燃料の開発を進める東京のベンチャー企業が横浜市鶴見区に建設し、完成に合わせて2日、しゅんこう式が行われました。

新たな工場は、藻の一種の「ミドリムシ」を絞った油と使用済みの食用油を原料に、日本で初めて国際的な規格に適合した航空機向けのバイオ燃料を生産するほか、バスなどを走らせるバイオディーゼル燃料も生産するということです。

ミドリムシは、光合成を行う際に油を作り出してため込み、二酸化炭素を吸収して育つため、温暖化対策につながると期待されています。

現在の生産コストは、1リットル当たり1万円かかるということですが、企業では7年後の2025年には生産量を2000倍に増やし、コストを100分の1に抑えることを目指しています。

航空機向けの燃料は再来年までに、ディーゼル燃料は来年の夏から提携する企業に供給する計画だということです。

工場を建設したベンチャー企業「ユーグレナ」の出雲充社長は、「現在、日本ではバイオ燃料がほとんど使われていないが、広く普及させて環境先進国にしていきたい」と話していました。

2018年11月2日 17時17分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181102/k10011696131000.html?utm_int=news_contents_news-main_004