https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20181214/KT181213GLI090012000.php

横断歩道で一時停止する車が多いのは、子どもたちがお礼をしてくれるから?―。
佐久市総合教育会議は13日、市役所で開き、信号機のない横断歩道で歩行者が渡る際に
一時停止する車の割合が、都道府県別で長野県が最も高かったという日本自動車連盟(JAF)の
調査結果について意見交換した。歩行者の子どものマナーが良いことが影響しているのでは、との見方が出た。

調査では車が一時停止した割合は長野県が58・6%で、全国平均が8・6%にとどまる中、突出して高かった。

これに対し、佐久市の市長、教育長、教育委員による総合教育会議では、横断歩道を渡るときの実感として
「とても58・6%も止まってくれない。本当か」といぶかる声も出た。

一方、会議では市内の通学風景を撮影した動画を上映。手を挙げて横断歩道を渡った小学生が、
一時停止の車にぺこりとおじぎする姿がとらえられ、「『ありがとうございました』と言う子どももおり、
ドライバーも気持ちがいい。ちゃんと止まろうとモラルが高まる」との意見が出た。
ただ「車が止まるのは当たり前。お礼を言うのはどうなのか」との指摘もあった。