https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190322/k10011856881000.html?utm_int=all_side_ranking-social_005

以下はすべて私が先生から聞いた実話だ。
「引きこもりの生徒の家に訪問。親の代わりに風呂に入れる」(50代男性)
「年度末に、教室・廊下・階段の手すりのペンキ塗りを行う」(30代女性)
「教材費や修学旅行費が未納の保護者に電話し、家へ訪問し回収する」(30代女性)
「地域の夏祭りで、夜中23時までパトロールをする」(40代女性)
「英検の試験監督」(30代女性)

皆さんはこれらが先生の仕事だと思いますか?

確かに、こうした先生の働きがなければもたない地域や家庭があることは間違いない。今、大きな問題となっている虐待防止にも学校は大事な役割を担っている。
でも、そうした業務が先生たちを追い込み、授業に集中できなくなったら本末転倒だ。

■白羽の矢は「保護者・地域」に
ようやく国も先生の働き方を改善すべく乗り出した。
4月からは働き方改革がスタート。これまで規制がなかった先生の残業時間。そこに月45時間という上限が示された。

ただ、そうなると必要となるのが学校業務の新たな担い手。そこで国が白羽の矢を立てたのが「保護者・地域の力」なのだ。

問題の解決には先生の数を増やせばいいという専門家も多い。

しかし、国の財政状況はそれを許さない。
だから保護者や地域住民なのか?みんなそんな時間ないのでは?結局、ご都合主義にすぎないのではという心配が頭をよぎる。

■保護者・地域が学校に!
休み時間、校庭で遊ぶ子どもたちを見守るのも保護者の仕事だ。40人のPTAが交代で担当しているが、その間、先生たちは授業の準備をすることができる。

■学校・保護者・地域住民が本音でつきあう!
保護者・地域をどうやって巻き込むことができたのか。その鍵は“話し合い”だった。

■鍵は“つなぐ人”“PTAのOB・OG”
子育てを終えた時間のあるPTAの役員を活用することが成功の鍵だそうです。
名古屋大学の内田良准教授もシルバー世代の参加が重要だと指摘する。
「保護者の世代は仕事、家庭と忙しい。その点、子育てを終えたシルバー世代には時間的なゆとりがある。実際、登下校の見守りをお願いしている地域は多い。なんでもPTAに押しつけず、地域に眠る資源を探るのが重要だ」
そのうえで、内田さんは「子どものために必要というと、全部の業務をやらないといけなくなる。優先順位をつけることがいちばん重要。不要なものは抜本的に見直し、英断を下すことが学校長に求められる」と締めくくった。
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