https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190405/k10011873561000.html

ボーイング墜落事故「制御システムが誤データで作動」と認める
2019年4月5日 7時13分

ボーイングのマレンバーグCEO=最高経営責任者は4日、インドネシアとエチオピアで墜落した新型の小型機737MAX8について、墜落前に機体の姿勢を制御するシステムが誤ったデータをもとに作動していたことを認めました。

ボーイングのマレンバーグCEOは4日、ビデオメッセージを公表し、この中で、先月エチオピアで起きた墜落事故について「エチオピア政府が公表した報告書によれば、去年インドネシアで起きた墜落事故と同様に、今回の事故でも、機首の傾きを感知するセンサーの誤った情報によって自動制御システムが作動したことは明らかだ」と述べました。

相次いで墜落した737MAX8には「MCAS」と呼ばれる、自動で機体の姿勢を制御するシステムが搭載されていました。

エチオピア政府の報告書ではインドネシアの墜落機と同様に、パイロットが機首を上げる操作をしたあとに、自動で逆に機首を下げる動きをしていた記録が示されていますが、ボーイングが2つの機体で同じ現象が起きていたと認めるのはこれが初めてです。

ただマレンバーグCEOは、このシステムが墜落の原因になったのかについては「最終的な報告書はまだ明らかになっていない」としています。そのうえで「こうしたリスクを除去するのがわれわれの責務だ」と述べ、再発防止に取り組む考えを示しました。