ピアノ転売名目で1500万円詐取 容疑で自称調律師逮捕 奈良署
毎日新聞 2019年6月12日 09時18分(最終更新 6月12日 09時18分)
https://mainichi.jp/articles/20190612/k00/00m/040/055000c

 スタインウェイの高級グランドピアノを中国に高値で転売する名目で現金計約1500万円をだまし取ったとして、
奈良署などは11日、奈良市三条栄町、自称ピアノ調律師、吉村雅則容疑者(52)を詐欺容疑で逮捕した。
調べに「逮捕容疑は間違い」と否認しているという。

 逮捕容疑は2014年10〜11月、同市内の男性会社役員(62)に
「ピアノを3800万円で中国に転売して利益を分配しよう」ともうけ話を持ちかけ、
代金として1404万円をだまし取った疑い。
さらに同11〜12月、運搬費用などの名目で100万円をだまし取った疑い。

 同署によると、実際に資金でピアノ2台が購入されたが、その代金は1188万円だった。
さらにピアノは中国には輸出せず、国内の業者に450万円で売却した。
吉村容疑者はうち約350万円は会社役員に返金したが、その後、連絡が取れなくなったという。
調べに「ピアノは修理を依頼しており、終われば中国に転売するつもりだった」と容疑を否認しているという。