【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領は20日、ツイッターに「イランはとても大きな過ちを犯した」と書き込んだ。米国の無人偵察機がイランの地対空ミサイルによって撃墜されたとの米軍の発表を念頭に置いたツイートとみられる。トランプ氏はイランとの戦争を望まないとしつつも、同国を挑発する言動が目立っている。

中東地域を管轄する米中央軍は20日の声明で、無人機が中東のホルムズ海峡周辺の「国際空域」で撃墜されたと主張。「米国の偵察能力に対する正当な理由がない攻撃だ」とイランを非難した。イランメディアによるとイラン側は無人機が南部ホルムズガン州に侵入してきたと主張するが、米中央軍は「その報道は誤りだ」と否定した。

トランプ氏は17日、イランの脅威に対抗するため中東に1000人の増派を決め、経済制裁も維持している。イランも挑発行動を繰り返し、両国の偶発的な衝突のリスクが高まっている。

2019/6/20 23:51
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46382360Q9A620C1000000/