防衛省、国防族に配慮 国産ステルス機開発費の計上狙う
朝日 2019年8月30日22時39分
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首相官邸で取材に応じる岩屋毅防衛相=2019年8月30日午後4時53分、岩下毅撮影
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 防衛省は2020年度の概算要求で、F2戦闘機の後継の、ステルス性能を備えた戦闘機の開発費を、金額を計上しない「事項要求」で盛り込んだ。年末までに金額を確定して予算案に計上したい考えだ。国内の防衛産業保護のため、日本主導の開発を求める自民党国防議員に配慮した。防衛装備庁に「将来戦闘機開発官」を置き、日本が独自開発するシステム主要部分などの開発費の計上も目指す。

 F2戦闘機約90機は30年代半ばから順次退役する。中期防衛力整備計画(19〜23年度)は後継機について「国際協力を視野に、日本主導の開発に早期着手」としている。ただ、純国産での開発はコストが高く、防衛省は英国や米国との共同開発を検討している。