戦国時代を舞台にした人気アクションゲーム「戦国無双」シリーズなどが特許を侵害していると、ほかのゲームソフト会社が訴えた裁判で、2審の知的財産高等裁判所は特許の侵害を認め、販売する会社に1億4000万円余りの賠償を命じました。

ゲームソフト会社のコーエーテクモゲームスが販売する「戦国無双」や、三国志を舞台にした「真・三國無双」などのシリーズの一部で、続編となるソフトも購入すれば新たな武器などゲーム内の特典を入手できる機能について、ゲームソフト会社のカプコンは、自社の特許が侵害されたとして、およそ9億8000万円の賠償を求めました。

11日、2審の判決で、知的財産高等裁判所の鶴岡稔彦裁判長は、「カプコンの発明は簡単にできるものではない。コーエーテクモゲームスの売り上げ向上に貢献したことは否定できない」として、一部のソフトの特許侵害を認め、コーエーテクモゲームスに1億4000万円余りの賠償を命じました。

カプコン法務部の坂本優部長は会見で「自社の特許が認められ、おおむね納得のいく内容の判決だ」と話しました。

一方、コーエーテクモゲームスも、一部勝訴だとしたうえで「一部のソフトで特許を侵害していないと判断されたことは、良識ある判断だ。しかし、主張が認められなかった点は甚だ遺憾だ」というコメントを出しました。
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