※夜の政治

 永田町の常識にとらわれない規格外の言動で、昨夏の参院選に旋風を起こしたれいわ新選組の山本太郎代表(45)。衆院選に向けてちらつかせる「次の一手」が、いま波紋を呼んでいる。

 首相主催の「桜を見る会」の問題などを野党各党が国会で追及していた1月31日の昼下がり、山本氏は人影もまばらな愛媛・松山の繁華街にいた。

 「ポスターをはらせてもらえませんか」。飛び込みで訪ねた飲食店で次々と断られた末、ようやく一軒のレストランの店内に張り出すことができた。30代の女性店員は山本氏を知らなかったが、「熱意にほだされた」と受け入れた。

 北海道・利尻島を皮切りに山本氏が全国キャラバンを始めたのは昨年9月。これまで東北、九州、中国、四国など全国で街頭演説とポスター貼りなどを続けてきた。「地元の人と直接話し、街角で主張を知ってもらう効果は大きい」。そんな思いで、人口の少ない郡部にもいとわず足を運んだ。

 その夜は松山市内のホールで、…残り:2527文字/全文:2923文字

2020年2月8日 7時30分
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