那覇発羽田行き日本航空(JAL)904便が、飛行中に左翼エンジンの一部を損傷し緊急着陸した事故でJALは7日、左翼エンジンの「ファンブレード」と呼ばれる羽根の破損原因について、調査中とした上で、何らかの微細な損傷が発生し、疲労破壊が少しずつ進んだ可能性があるとの見方を示した。
 
JALによると、904便は左翼エンジンのファンブレード22枚のうち2枚が破損した。破損に伴う振動で、エンジンを覆うカバーの留め具が外れ、カバーが欠損した可能性もあるという。

JALは5日から同型のエンジンを装備する稼働中の9機全てのファンブレードについて、目視と触診による緊急検査や、肉眼で見えない損傷を確認できる特殊な検査を実施。これまでに不具合は確認されていないという。

今回のトラブルを受け、JALは当面の間の再発防止策として、メーカーにより設定されているファンブレードの検査間隔を半分に短縮した。

国土交通省運輸安全委員会が那覇空港に派遣した航空事故調査官は7日までに現地調査を一通り終えた。同日、損傷があったファンブレードを取り外し、研究施設に送ることを明らかにした。調査官は疲労破壊の可能性も含めて破損した原因を調べている。

これまでの那覇空港での現地調査で、エンジン内部に傷やへこみ、異物などがあることも分かった。

12/8(火) 5:24 琉球新報
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