東京パラリンピックに出場する日本代表選手は200人超に上るとみられるが、現時点で決まっているのは約60人にとどまっている。
新型コロナウイルスの影響で中断していた代表選考は、ようやく春以降に動きだす見通しだ。

 陸上は視覚障害マラソンで2016年リオデジャネイロ大会銀メダルの道下美里(三井住友海上)ら16人が既に選ばれており、
4月1日付世界ランキングなどを基にさらに増える見通し。馬術は6月15日までの大会の結果を基にランキング化され、6月中に代表が決まる。

 車いすテニスはメダル候補の国枝慎吾(ユニクロ)と上地結衣(三井住友銀行)が代表権を維持。6月7日付世界ランクで追加される。
バドミントンは延期されていた予選が5月にスペインで開催され、終了後に発表される世界ランクが基となる。

 大会が延期される前に代表権を得た選手の再選考の可能性が出てきたのがゴールボール女子。
大会時に最も力のある選手を選ぶため、6人中3人は交代があり得る。合宿などを経て今春に最終判断する。
開催国枠で出場する車いすラグビーは、6月ごろ強化指定選手からメンバーを選ぶ。

 代表選手は障害の程度、種類に応じた「クラス分け」を受ける必要がある。
しかし、コロナ禍で国際大会の中止が相次ぎ、支障が出ている。
ボッチャは1月に杉村英孝(伊豆介護センター)らが追加で代表に決まり、開催国枠10人のうち9人が固まった。
残る1人はクラス分けが確定せず、代表入りが先送りとなっている。

 クラス分けは国際大会に合わせて行われるが、海外渡航には感染リスクがつきまとう。
競技によっては重症化の可能性があるとされる呼吸器系疾患を抱える選手もいるため、難しい問題となっている。 
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