南米チリ政府は5日、中国製薬大手「科興控股生物技術」(シノバック・バイオテック)製の
新型コロナワクチンを接種した55歳以上の市民に対し、
11日から英アストラゼネカ製を使って3回目の接種を行うと発表した。

 チリでは人口約1900万人の約65%が接種を完了したが、そのうち約75%がシノバック製だった。

 シノバック製は有効性に疑義があると指摘されており、感染力が強いインド由来の
変異ウイルス「デルタ株」の感染拡大を防ぐには、別の種類の追加接種が必要と判断した模様だ。

 南米ではウルグアイ政府も、シノバック製で2回の接種を終えた国民に対し、
米ファイザー製を追加接種する方針を示している。(リオデジャネイロ支局 淵上隆悠)

https://news.yahoo.co.jp/articles/8f10ee0d6587463f9df45f978c787d89a251c2f9