新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、政府内の調整を担う河野太郎行政改革相は10日の閣議後会見で、同日までに総接種回数が1億回を超えたと発表した。

 菅義偉首相は、8月下旬までにすべての国民の4割超が2回目の接種を終えることを目標に掲げており、重症者が増えている40〜50代や若年層への接種を促していくとしている。

 首相官邸のホームページによると、9日時点の総接種回数は約1億291万回。うち1回接種は5963万回(全人口の46・9%)で、2回目は4328万回(同34・0%)となった。65歳以上の高齢者は、81・6%にあたる2896万人が2回接種を終えた。

 会見で河野氏は「相当(接種の)スピードが前倒しできている。変異株の感染が拡大しているので今後速やかに接種を進めていきたい。しっかり啓発活動をやっていく」と強調した。

 また河野氏は、緊急事態宣言下の6都府県に重点配分する英アストラゼネカ製ワクチンの初回の配送希望量が、確保した200万回分のうち、計5万2800回にとどまったことを明かした。配送量の内訳は、東京都1万4800回、埼玉県7100回、千葉県2万1200回、神奈川県1千回、大阪府8600回、沖縄県100回。今後の追加分は、「状況に応じて出したい」と話した。

2021年8月10日 18時17分 朝日新聞
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