Web東奥8/29(日) 20:01

 青森市三好1丁目のシネマコンプレックス(複合映画館)「青森コロナシネマワールド」が29日、最後の営業を終え、20年の歴史に幕を下ろした。最終日は多くの家族連れや友人同士らが駆け付け、閉館を惜しみつつ、思い出を刻んだ。同館の閉館により、同市にある映画館はシネマディクトと青森松竹アムゼの2施設のみとなる。

 同館はこの日、顧客への感謝の気持ちを込めた無料の「ラスト上映会」を実施。午後1時からは映画「怪盗グルーのミニオン大脱走」を上映、約200人が鑑賞した。

 渋谷譲一総支配人は上映前のあいさつで、「多数の惜しむ声や感謝の気持ちをいただき、毎日毎日ありがたいという気持ちで今日を迎えた。最後の思い出の一ページを皆さんと刻めることを、心から感謝したい」と述べた。

 親子で上映会に参加した阿保真奈美さん(47)は「(一つの映画館で)こんなふうに多くの作品が見られる所がなくなるので寂しい」、娘の清佳(さやか)さん(筒井小5年)は「最後だから見に来ようと思った。いい思い出になった」と話した。

 同映画館を含む複合型アミューズメント施設「青森コロナワールド」は2001年3月に開業。経営するコロナワールド(本社・愛知県小牧市)は6月、建物の賃貸借契約期間満了のため同日での閉館を発表していた。パチンコ店、カラオケ店、ゲームセンターは7月25日に既に営業を終了。同社によると、引き継ぎ先については関係者の間で検討が進んでいるという。


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