「よく誤解されるんですよ」トヨタ自動車・豊田章男社長が明かす“カーボンニュートラルとEV”への本音
12/10(金) 6:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/da4e341c09c30e9cb60c620f79ae27687a0a0dbd?page=2
――完全EV化だと、何が問題になるのですか。

豊田 まず日本のエネルギー事情を理解する必要があります。エネルギーは「作る」「運ぶ」「使う」という三つの工程がありますが、その流れの中で発生する二酸化炭素を2050年までにゼロにしようというのが、現在のカーボンニュートラルの目標です。

 自動車が位置するのは「使う」セクションなので、ガソリンを使わないEVに置き換えれば、二酸化炭素の排出はなくなる。ところが、EVで使用する蓄電池の生産には多くの電力が必要であり、その電力が火力発電由来の場合、生産時にかなりの二酸化炭素を排出する。日本は火力発電の割合が75%と非常に高いため、自動車の電動化だけでは二酸化炭素の排出削減につながらないのです。

「決してEVに否定的な立場ではない」

 また、国内の全乗用車をEV化した場合の必要な電力量を試算したところ、電力ピーク時での発電能力でもまかなえず、原子力発電なら10基、火力発電なら20基の増設が必要になるのです。

 カーボンニュートラルにおいて、あくまでも敵は炭素であり、内燃機関ではありません。トヨタはEV、ハイブリッド、FCVなども手掛けるフルラインナップメーカーであり、長年にわたって技術やノウハウを蓄積してきました。各地のエネルギー事情に応じ、どの車が良いかを決めるのは市場やお客様だという考えで、決してEVに否定的な立場ではないのです。今後もこうしたトヨタの考え方を根気よく丁寧に説明していくつもりです。また年内にはカーボンニュートラルに関する新たな取り組みを発表しようと考えています。

――自動車工業会の会見では、「カーボンニュートラルは雇用問題である」とも発言されていました。

豊田 自動車を完全EV化するということであれば、クリーンな電力の量も少なく、コストも高い日本での生産は難しく、必然的に海外に生産拠点を移すことになる。そうなると国内の自動車産業に従事する550万人の雇用の多くが、一気に失われかねない。ひいては日本の自動車産業の存続危機につながることを危惧しています。

2021/12/12(日) 17:58:49.60

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豊田章男社長「完全EV化すると必然的に海外に生産拠点を移すことになる」クリーン電力が少ない日本 更に原発10基分の増設が必要★5 [速報★]
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