「和牛といえば霜降り肉」。1991年の牛肉輸入自由化以来、外国産に対抗するため進めてきた高級路線が転換期を迎えている。脂の入りやすい種牛に人気が偏り、近親交配が進んだためだ。赤身肉を好む消費者の増加など市場構造も変わりつつある。世界に広く知られた「WAGYU」ブランドは持続可能な将来像の模索を迫られている。

「畜産農家を始めた40年前は事故率がもっと低かった」。兵庫県北部、新温泉町のベテラン農家...

2022年9月26日 2:00
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64606860V20C22A9TL5000/