商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社・西宮神社(兵庫県西宮市)で10日早朝、本えびすの参拝一番乗りを競って境内を駆け抜ける「開門神事福男選び」が3年ぶりに復活した。

 開門神事は江戸時代に始まったとされる。過去2年は新型コロナウイルス感染予防のため福男選びを中止し、参拝者は表大門から本殿までの約230メートルを走り参りでなく歩いた。

 今年も感染対策を継続し、恒例だった福男による鏡開きやお神酒の振る舞いをなくしたほか、スタートの際に前方集団に入ることができる抽選の参加者を300人減らして1200人にした。

 午前6時、「かいもーん」のかけ声で表大門が開くと、待ち構えていた男女約5000人が一斉にスタート。石畳を全力疾走し、本殿に次々と飛び込む光景が再び見られた。【土居和弘】

毎日新聞 2023/1/10 06:20(最終更新 1/10 06:30) 339文字
https://mainichi.jp/articles/20230109/k00/00m/040/174000c