FNN2023年1月28日 土曜 午前11:40
https://www.fnn.jp/articles/-/475885

新型コロナウイルスのオミクロン株の後遺症は、従来株、デルタ株に比べ睡眠障害を訴える人の割合が高いことが新たにわかった。岡山大学病院の調査によって明らかとなった。

岡山大学病院では2021年2月に新型コロナの後遺症を専門的に診る「コロナ・アフターケア外来」を開設した。昨年12月末までに受診した患者526人について、従来株・デルタ株・オミクロン株の3種類で症状を分析したところ、全ての株で一番多いのは倦怠感だったが、オミクロン株では睡眠障害を訴える割合が27%に増加し、従来株(12%)、デルタ株(13%)における睡眠障害に比べて、2倍以上に増えていたことがわかった。

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コロナ後遺症に?られる睡眠障害(画像提供:岡山大学病院)
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コロナ後遺症の各症状を訴える人数(画像提供:岡山大学病院)

そもそも睡眠障害とはどんな病気か?岡山大学病院の大塚文男副病院長によると、睡眠に対する不足感から身体的・精神的・社会的な支障をきたしている状態のことで、不眠の症状は〈1〉寝つきが悪い「入眠障害」、〈2〉途中で何度も目が覚める「中途覚醒」、〈3〉朝早くに目が覚めてしまう「早朝覚醒」、〈4〉熟睡できない「熟眠障害」の大きく4つのタイプに分けられるという。

従来株・デルタ株・オミクロン株を含めた全体の睡眠障害の割合は、75%が「入眠障害」、48%が「熟眠障害」、40%が「中途覚醒」、7%が「早朝覚醒」の症状であった。オミクロン株の後遺症による睡眠障害の症状についても4つのタイプのいずれも認められた。

また、夜間の不眠を自覚していなくても、日中に強い眠気におそわれる過眠の症状を訴える人も見られた。他の症状については、倦怠感や頭痛のオミクロン株の割合は、従来株・デルタ株に比べ高く、味覚障害や嗅覚障害は低かった。

睡眠障害と併せて、倦怠感や頭痛などを訴える人も
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