日本列島に馬が登場するのは、古墳時代の中ごろ5世紀のはじめ頃といわれています。 縄文時代や弥生時代の遺跡から馬の骨が出土したという話もあり、もっと古くから日本列島に馬がいた可能性はありますが、今のところ確実ではありません。 有名な中国の書物『魏志倭人伝』も、弥生時代の日本について「馬なし」と記述しています
5世紀末ごろには岩手県南部で馬が飼われていた痕跡があり、奈良時代になると、青森県など東北北部が国内有数の馬産地として頭角をあらわしてくる。馬の飼育という文化が短期間に広がったのは、日本には「草原の国」としての一面があり、馬の成育にふさわしい環境に恵まれていたからです