https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171222/k10011268481000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_003

12月22日 19時35分
22日は冬至。きっと各地のNHKで冬至にちなんださまざまな話題を取材しているのだろう…。そう思った我々は驚きました。なんと、全国で9か所も、お風呂に入るカピバラの取材を予定していたのです。なぜこれほど話題になるの? 取材を進めると、あちこちでこんな心の声が聞こえてきました。「ああ!カピバラになりてぇ〜」(ネットワーク報道部記者 飯田暁子 佐藤滋 野田綾)

まずはカピバラ風呂

まずはプロが撮影した写真を堪能してください。
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見ているだけで「ああ〜」とか「ぐふぅ〜」とか風呂に入った時に発してしまうあの声、出てきませんか?

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そもそも、いつからカピバラはお風呂に入るようになったのか。私たちはその歴史から取材をはじめました。

始まりは35年前

「私たちがカピバラ風呂の元祖と名乗っています」

こう話すのは静岡県伊東市にある伊豆シャボテン動物公園の中村智昭園長。なんと35年も前からお風呂を楽しんでいると言います。

この公園は、日本が高度成長期に入り伊豆半島一帯がリゾート地として開発される中、昭和34年に世界中の珍しいサボテンや動物に親しむことができる観光施設として作られました。

世界最大のねずみの仲間カピバラの飼育もまもなく始まりました。

ところがカピバラは本来、ブラジルなどの南米の川や湖など水辺の草原に暮らしていて、水の中で泳ぐのは大好きですが、寒さは大の苦手です。

温暖な伊豆地方とはいえ冬は南米出身のカピバラにとって厳しい寒さで、公園では床暖房を入れるなどの対策をしていましたが、水が冷たくて大好きな水遊びもできません。

そんな35年前のある日。

飼育員がお湯で展示場を掃除していたところ、小さなお湯だまりにカピバラたちが集まりました。そして、お湯に足やおしりをつけて気持ちよさそうにしていたのです。

「もしかして、お風呂を作ったら喜ぶかも?」

飼育員はさっそく池の冷たい水を抜き、お湯を入れてみました。するとカピバラたちが我先にと大喜びで入浴したのです。それ以降、お風呂に入るカピバラの姿は伊豆の冬の風物詩となりました。
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(リンク先に続きあり)