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4月7日 19時56分
戦国時代から続く奈良発祥のやりの流派「宝蔵院流槍術」で、流派の歴史で初めて女性が「初級」の審査に合格しました。
戦国時代に奈良の興福寺の僧、胤栄が始めたとされるやりの流派「宝蔵院流槍術」は、これまで男性だけに門戸が開かれていました。去年から初めて女性の入門者を受け入れるようになり、7日奈良市で行われた「初級」の審査会に、京都市の主婦、鈴木八寿子さん(48)が挑みました。

鈴木さんは緊張した様子で、宝蔵院流独特の先が十文字型になったやりを使って、突いたり相手のやりを払ったりする14とおりの型を披露しました。審査の結果、鈴木さんは見事合格し、およそ450年の流派の歴史で初めて女性の合格者が誕生しました。

鈴木さんは「まだ実感が湧いていませんが合格できてうれしい。これからもっと女性の仲間が増えてほしい」と話していました。

「宝蔵院流槍術」宗家の一箭順三さんは「入門した時から育ってほしいと思っていたので、合格してくれて本当にうれしいかぎりです。これから男女一緒に稽古を重ねていってほしい」と話していました。

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