※2023/3/25 20:54
産経新聞

3月に漁が解禁された地方の水産物が不漁に陥っている。富山湾に春の訪れを告げるホタルイカの漁獲量は記録的な低迷にあえぎ、関西では資源の保護を優先して大阪湾や播磨灘のイカナゴのシンコ(稚魚)漁を早々に終漁した。旬の魚以外でも太平洋のマサバは漁獲量の減少が著しく、食卓にのぼるサバ缶の値上げにつながっている。一方でマイワシは豊漁で、それがホタルイカの不漁の要因になっているとの指摘もある。

「取れたてで新鮮とはいえ、10匹で900円は高すぎる。例年なら300円ほどで買えるのに…」。富山市に住む70代の女性は、市内のスーパーで売られていたホタルイカの価格を見て買うのをあきらめた。

今月1日に富山湾で解禁されたホタルイカの定置網漁は初日の水揚げ量はわずか59匹で、記録が残る平成20年以降で最少だった。この59匹は1万1000円で落札され、例年の取引額(1キロ当たり約4000円)に比べて単価は約4倍に跳ね上がった。

今月中旬になって、ようやく1000キロ以上の水揚げが確認されたが、それでも例年よりは大幅に少ない。富山県水産研究所は「資源量そのものが減っているのか、富山湾への回遊が遅れているのかは現時点で特定できない」と説明する。

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