絶滅危惧種
大阪湾で「アカメ」捕獲

 大阪府立環境農林水産総合研究所は20日、大阪湾で今年8月、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている魚「アカメ」が捕獲されたと発表した。
 大阪湾で確認されたのは1993年以来2回目。同研究所は「大阪で見かけることはまずない。学術的に大変貴重だ」と説明している。

 研究所によると、高石市漁業協同組合に所属する男性漁師が8月20日朝、大阪市港区の水族館「海遊館」付近の安治川河口で、水深約11メートルに仕掛けた網でアカメ1匹(全長82センチ、重さ9.3キロ)を捕獲。
 「変な魚が捕れた」と研究所に連絡した。

 アカメはスズキによく似ており、光で照らすと目が赤く見える。
 高知県や宮崎県近海を中心とした西日本の太平洋沿岸に生息し、大阪湾で確認されることは極めて珍しい。
 標本を大阪市立自然史博物館で保存し、発見の経緯などを論文で発表する予定。【津久井達】

(画像はソースでご確認下さい)

毎日新聞 2018年9月20日 18時29分(最終更新 9月20日 18時52分)
https://mainichi.jp/articles/20180921/k00/00m/040/044000c