私大 広がる「全学部統一入試」1回の試験で複数学部を受験
2020年2月16日 10時04分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200216/k10012287741000.html

2月に入り私立大学の入試が本格化しています。少子化の中、志願者を増やし学生を確保していこうと、1回の試験で多くの学部を受験できる「全学部統一入試」などと呼ばれる試験を導入する動きが都市部の大学を中心に進んでいます。
このうち明治大学では、各大学の試験日が2月に集中する中、受験する機会や選択できる学部を増やし学生の確保につなげようと、2007年から全学部統一入試を導入しています。

1回の入試で希望するすべての学部を受験でき、明治大学によりますと導入した直後、2万人近く受験者が増えて、その後も増加傾向にあり、現在は志願者の5人に1人が全学部統一試験を受けているということです。

このほか、日本大学や中央大学それに専修大学や駒沢大学など、都市部の私立大学で、同じような入試を導入するケースが目立ちます。

受験料は2学部目から割引されるケースがほとんどで、受験生にとっては志望大学に合格するチャンスを増やしたり、受験料を節約できたりするメリットがあります。

リクルート進学総研の小林浩所長は「大規模な私立大学を中心に定員超過率の抑制が進められているため、倍率も難易度も上がっている傾向がある。

18歳人口が減少する中、私立大学は生き残りをかけて受験生の確保に工夫を凝らしているのではないか」と分析しています。