2022/10/25 16:10

 東京都内の大手通信会社に勤める入社3年目の男性(24)は、職場に不満をためている。優しい上司は、そのことにおそらく気づいていない。「叱られたことがない」というのが不満の理由だからだ。

 2020年4月の入社直後からコロナ禍でリモートワークとなった。上司はパソコンの画面越しに「いいよ、大丈夫だよ」というだけで厳しい指導を受けたことがない。「このままでは自分はダメになる」。男性は転職を心に決めた。

 「ゆるい職場」に危機感を抱いた若手社員たちが今、職場を去り始めている。


 「ウィズコロナ」で行動制限が緩和される中、職場や高齢者、商店街などのコミュニティーで、変化に不安を抱えたり、対応できずに取り残されたりする人たちがいる。連載「コロナ 警告(アラート) 」第3部は、きしみ始めた社会の現場を掘り下げる。





スキル習得に不安「社会に取り残される」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221025-OYT1T50081/